鎌倉寺巡り vol.2 【北鎌倉 -円覚寺・東慶寺・浄智寺・明月院】
円覚寺まで歩く。
円覚寺は円覚寺で、有名な寺だったように記憶している。もはや北鎌倉の空気が気に入ってしまった私は、その静寂の中に身を置けるというだけで大いに心安らぐようになっていた。
たくさんのお地蔵さまがいたのは円覚寺だったか。方丈とよばれる僧侶の生活空間。その庭に、たくさんのお地蔵さまが並んでいる。なんでこんなにたくさんのお地蔵さまがいるのだろうか。お賽銭が供えられているお地蔵さまと、梅の花びらで化粧をしているお地蔵さま、なんの違いがあるのだろう…?そもそもお地蔵さまというのは何なんだろう。
北鎌倉は浄智寺・東慶寺・名月院と円覚寺、4つの寺が密集している。以下それぞれの雑感。
東慶寺。
中に入ると小さな公園のように、草木が植わっている。花を咲かせているものも少なくない。有名な寺ではないからと言って見学地から外さなくてよかったと心から思った。
山側に向かうと、お墓がある。後醍醐天皇の皇女のお墓というところもあった。日本ではなかなか見ないけれど、山の岩を削って、洞窟を作り、その中に仏像の形を掘ったりという形は、鎌倉では多くみられる。
どことなく粗野な印象を受けるけれど、そんなところが少し好きになった。
浄智寺。
長い階段を登った先にあるここもまた静かな寺である。年配の女性のグループは絶対にこんなところに来ない。
布袋さまがいるというところへ向かう途中、小さな岩のトンネルをくぐる。このトンネルは異世界への扉なんじゃないかと本気で不安になった。
布袋さまのお腹をなでると元気になるという。一人でなでなでしていたら後ろから若いカップルがやってきた。ちょっと恥ずかしかったけど、元気になったのでよしとしよう。
明月院。
名前が素敵だったことに惹かれて。
奥の間の窓が素敵だった。絶好のフォトスポット。
花の咲く頃にまた。
明月院からは再び体力に任せて歩く、歩く、歩く。