愛がなんだ東大上映会 vol.1

愛がなんだ、東大上映会に行ってきた。

愛がなんだ、を鑑賞後、東大の熊谷先生、原作者の角田さん、今泉監督のトークセッションという企画。断っておくと、私は愛がなんだを見たことも、角田さんの本を読んだことも、今泉監督の別の作品を見たことも、熊谷先生のことも知らなかった。ただなんとなく、恋愛を真面目に語りましょうという言葉と、愛がなんだの評判に惹かれて参加した。

ちょっとまだ整理しきれていなくて、本当はあの場で質問してみたいこともあったけど(後述)、それを整理すべくまた人目に止まらなさそうなブログに記事を書いている。

 

愛がなんだ、は初見だった。実際に見るまでに聞いた噂は以下のようなもの。

「自分を見てるみたいで辛かった」

「寝てもさめても、勝手に震えてろと合わせて限界女三部作」

「これをみた3時間後に彼氏と別れた友達がいる」

「絶対刺さるから感想を聞きたい」

 

最後の感想は私が数ヶ月前までしていた恋愛をよく知っている友達の一言。

 

結論からいうと、思ったほど心が動かなくて動揺した。

たしかに、私はテルちゃんを見ていて、つい数ヶ月前の自分を見ているような気持ちになった。恋愛って狂ってるよねって。だけど、刺さったとか泣くとかしんどいとかそういう気持ちにはならなかった。なんだか、もうそんな恋愛をしていたころの自分の気持ちがわからなくなっていて、むしろテルちゃんのように純粋に人を好きだったときの気持ちがちょっと羨ましい。だけどこの上なく気味が悪い。

数ヶ月前までそんなテルちゃんだった自分も怖い。戻りたいと思えないし、思い出させないでほしい。

…なんて書きながら、私の心が動かなかったのは、そんな自分への嫌悪感によるんだろうな、と思った。たぶん1年くらい前の私だったら号泣している。こんな関係やめなきゃ、といっておいて、結局ずるずると別れられない自分をテルちゃんに重ねて泣いている。そしてゾウの飼育員になっている自分にぞっとするのだ。いや、でも私はせいぜいナカハラだった、よかった…よかったのか…?

 

ここまで愛がなんだを自分の過去に重ねた感想。