3年分の

 

2019年ももうおわり。年の瀬だ。

今年の5月に恋人が恋人でなくなってから、半年以上、あの恋愛のなにがいけなかったのかを考えている。なぜか彼のTwitterのアカウントをこっそり検索して、近況を確認することはやめられない。でも私自身は今は全然違う人のことを気になっていて、わいわいその人の話を友達とするのが楽しい。

なにがいけなかったのか。ぽつりぽつりといろんなところで言葉にしている。多分、単純に彼と私は合わなかった、ただそれだけのことだと思う。

だけど具体的に書いておきたい。今後同じ間違いをせずに済むように。この3年が「無駄」の一言で片付いてしまわないように。

 

箇条書きで、何か書き足したいことがあれば、最後に少しずつ書いていく。

 

1.名前で呼べなかったこと、呼ばれなかったこと

2.喧嘩をしなかったこと。結局喧嘩をしてまで意見の違いをどうにかしたいと思わなかったこと。

3.電話をしなかったこと。お互いのレスポンスの遅さ。

4.自己開示をしなかった。弱みやつらいことに対して。

5.価値観の違い。学問や仕事に対する考え方の違い。

6.コンプレックス。身長と学歴。

7.普段いる場所が遠すぎた。生きている世界がねじれの位置なのは地理的に近くても遠距離恋愛と同じ。

8.年の差、立場の差。

9.失うこと、拒絶されることを恐れすぎた。

10.好きといわなくなった。キスもしなくなった。

 

1と2。この2つは大きい。「恋人」に自分がなにを求めているのかを自覚していなかった。ただ「好き」だけでは関係性は気付けない。「好き」に付随した「尊敬」や「憧れ」のような感情は、たぶん交際には不可欠なのだけど、それだけでは関係性は成り立たず、より親密な関係になるために必要な歩み寄りを、私は怠った。

 

結局のところ、コミュニケーションが取れていなかった。お互いに。こんなにおしゃべりで、こんなにいろんなことを話したはずなのに、私は彼についてなにも知らない。びっくりするくらい何も知らない。どんな仕事をしているのか、どんなことをしたかったのか、子供のころの夢…は知っているけど、どんな友達がいて、どんな生活をして…なにも知らなかった。びっくりするくらい、コミュニケーションになっていなかった。

 

多分彼も、私のことを何も知らない。私がどうやって生きていこうかなやんでいる話は、皮肉なことに、別れ話をした後、ベンチでだらだら話しているときにした。

 

結局、「好き」で持っている表面的なカップル(=バカップルと同じ)から抜け出せなかった。関係性を築くとか、一緒にいようと努力するとか、そんなことからは無縁だった。で、これ以上どうにもならないと判断した私が「潮時」と判断すると、あっさりと別れた。